トピッククラスター その概要とメリット、導入方法を解説
SEOを導入したいと、検索するとさまざまな方法やサイト運営をサポートする会社の情報を目にすることができますが、そのどれを選んだらいいかわからないという人も少なくないでしょう。
今回はそんなSEOに有効とされている「トピッククラスター」について解説していきます。
この記事が、トピッククラスターを正しく理解しSEO対策として導入するかどうかの検討材料のひとつになれば幸いです。
この記事をお読みいただくと次のような疑問が解決できます。
- トピッククラスターとは何か?
- トピッククラスターのメリットとは
- トピッククラスターの導入方法
目次
01トピッククラスターとは
新しいSEO対策として「トピッククラスター」に注目が集まっています。
トピッククラスターは単にSEO対策だけのものではなく、次のような特徴があります。
- 「メディアコンテンツの整理方法」
- 「ピラーコンテンツとクラスターコンテンツの集合体」
- 「コンテンツ群のSEO評価を高める戦略法」
02ピラーコンテンツとクラスターコンテンツ
先にも述べたようにトピッククラスターはピラーコンテンツとクラスターコンテンツから形成されています。ピラーコンテンツとクラスターコンテンツの例を見てもらえると何となくイメージができるかと思いますが、それぞれの役割や詳細について説明をしていきたいと思います。
ピラーコンテンツ
ピラーコンテンツは「ピラーページ」や「メイントピック」とも呼ばれ、トピッククラスターの中心となるページです。
ユーザーが特定のキーワードを検索せいてサイトに訪れた際に、そのユーザーが抱えている疑問を広範囲で解決できるようなまとめページを指します。
SEO戦略として、ピラーコンテンツで狙う対策キーワードは、例えば「ダイエット、食事」などのように検索ボリュームが多いビッグキーワード、ミドルキーワードに設定することが多く、コンテンツ自体の内容に関してはクラスターコンテンツの内容と比べて広く浅いのが一般的です。
クラスターコンテンツ
クラスターコンテンツは、ピラーコンテンツの内容を補足するページのことで「クラスターページ」や「サブトピック」とも呼ばれています。
ピラーコンテンツで扱っている包括的なトピックの詳細を一つ一つ掘り下げたようなコンテンツをイメージしてください。
ピラーコンテンツと比較してより検索意図が明確である分、検索キーワードもボリュームが小さくなる傾向があり、例えばピラーコンテンツで狙うキーワードが「ダイエット 食事」ならばその複合語で「ダイエット 食事 糖質オフ」や「ダイエット 食事 置き換え」などに設定するのが一般的です
ビッグワードで検索して訪れたユーザーが求めている情報をより詳細にまとめた個別ページがクラスターコンテンツです。
03キーワードごとのSEO対策スコープ
ピラーコンテンツとクラスターコンテンツでのSEOの対策キーワードの話に触れましたが、下図を参考にキーワードを選定してみるとわかりやすいと思います。
ピラーコンテンツで狙うのはビックキーワードもしくはミドルキーワード、クラスターコンテンツで設定するのはロングテールキーワードとなります。
04トピッククラスターを導入するメリット
サイト構造がわかりやすい
- 検索エンジン側が内容を掴みやすくなる。
- ユーザーの利便性が高まる。
一つの記事で評価されると別の記事の評価も上がりやすい
- リンクジュースの効果が期待できる。
リンクジュース: 各ページが持つSEO評価がリンクによって他ページに渡る効果のこと。関連性の高いコンテンツ間のリンクの方がよりリンクジュースが渡るという概念。
網羅的に情報を提供できる
- ユーザーが検索時にたどり着いた情報と近い分野の内容にもアクセスしやすくなる。
- カニバリゼーションが発生しにくい。
カニバリゼーション: 同一のメディアで共通するSEOキーワードが使用されている場合、検索エンジン側がどの記事を上位表示すればいいか混乱するために、いずれも検索上位に表示されない現象。
05トピッククラスターの作り方
Step1
トピックを選定する
どのようなテーマについて情報を掲載するのか(トピックにするのか)を決める。
例:「海外留学の準備について」「ダイエット食品について」
Step2
ピラーコンテンツの対策キーワードを選定
選定したトピックに興味のある人が検索するであろうキーワード(ビッグorミドルキーワード)を選定する。キーワードは可能な限り情報を網羅できるもので需要のあるものにする。
例:「海外留学」「ダイエット 食事」
Step3
クラスターコンテンツの作成
選定したトピックに対して、より詳細な内容のページを作成する。
ピラーコンテンツの対策キーワード・トピックのすべてを満たし補う内容が理想。
同じような記事や内容が被るものは削除するか統合する。
キーワードのカニバリゼーションを防ぐためにも、各種SEOツールの使用も要検討する。
Step4
ピラーコンテンツを作成
作成したクラスターコンテンツの要約した内容でまとめる。
Step5
内部リンク構造を定める
ピラーコンテンツとクラスターコンテンツをリンクで紐付ける。
内容によってはクラスターコンテンツとクラスターコンテンツをリンクで紐付ける。
06まとめ
今回はトピッククラスターについて解説を行いました。
Webサイトを運営する上でSEO対策は切っても切れない縁です。より多くの人に良質な情報を発信するために様々なSEO対策存在しますが、そのうちのひとつが今回紹介した「トピッククラスター」です。
ライトウェブではトピッククラスターの導入に関してはもちろん、この他にも様々な有効なSEO対策の提案を行っています。ご興味のある方はぜひライトウェブにお気軽ご相談ください。