Looker Studioのレポートの「共有設定」「公開設定」

Looker Studio は、Googleが無料で提供するデータ可視化・共有ツールです。
グラフ単体だけでなくページ全体やレポート全体を一括で設定できる方法もあります。
この記事では基本操作であるLooker Studioのレポートの「共有設定」と便利な「公開設定」という機能について紹介します。
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目次
01Looker Studioのレポートの「共有設定」
Looker Studioでは、レポートをどの範囲まで共有するか設定できます。
共有設定で、特定の人に必要なアクセス権を与えることで、セキュリティを確保しながら安全に利用ができます。
共有設定の設定方法
編集ボタンの隣にある「共有」ボタンをクリックします。

アクセス権のあるユーザーに現在アクセス権のあるユーザーが表示されます。その上にある入力欄をクリックすると個別でユーザーの共有設定ができます。

右側のプルダウンから共有権限を選択できます。
- 閲覧者:レポートの閲覧のみが可能なユーザー
- 編集者:レポートの表示だけでなく編集やデータソースの変更、共有も可能なユーザー
- オーナー:編集者ができることに加えて以下のことが可能です。
- レポートの削除
- データソースの削除
- レポートのオーナー変更(同一ドメイン内に限定)
- データソースのオーナー変更(同一ドメイン内に限定)

「通知を送信する」にチェックが入っていると権限を追加したユーザーに通知が送られます。
リンク設定
- 制限付き:追加されたユーザーのみがリンクから閲覧することが可能
- 限定公開:リンクを知っている全員が閲覧・編集が可能。右のプルダウンでリンクを知っているユーザーに対して閲覧者・編集者の権限を選択できます。
- 公開:インターネット上に公開され誰でも検索、閲覧が可能になります

追加されたユーザーのみが閲覧できる「制限付き」の状態が1番安全ですが、共有する人が多い場合は「限定公開」を選択します。右手にプルダウンが現れますので「閲覧者」を選択します。こうすれば、そのURLを知っている人はすべて「閲覧者」として、作成した画面を閲覧することができます。
02Looker Studioのレポートの「公開設定」
02-1.Looker Studioのレポートの「公開設定」とは
Looker Studioでは、レポートの公開設定をオンにすることでレポートを「公開版」と「下書き版」の2つの表示モードに分けることができます。
「公開版」は共有設定で閲覧者になっている人が見ることができる表示モードです。「下書き版」は編集者権限になっている人が見ることができる表示モードです。
公開設定をオンにすれば、ページを修正・改善したいときに「下書き版」で作業をしても、「公開版」には反映されません。反映は、「公開」を選択するだけなので、とても楽ですし、便利です。
このように公開設定をオンにすれば1つのLooker Studioのレポートで「公開版」と「下書き版」の2つの環境を利用することができ、業務効率が非常に上がります。
02-2.レポートの「公開設定」の設定方法
「ファイル > 公開設定」をクリックします。

レポートの公開設定のポップアップが表示されるので下の画像のようにオンの状態にします。これで公開設定がオンになりました。

02-3.Looker Studioのレポートの「公開設定」の作業例
実際に公開設定をしたこと状態で編集してみましょう。例としてレポートにあるコンバージョンのテキストを削除します。

この状態で公開中の版に切り替えても反映させていないのでコンバージョンのテキストはまだ表示されています。

公開中の版を下書き版に戻して、共有の隣の「公開」のボタンをクリックします。

「レポートを公開しますか?」といったポップアップが表示されるので「公開」をクリックします。

これで公開中の版にもコンバージョンのテキストが削除された状態が反映されました。

02-4.番外編 「ページの非表示」
公開設定以外でもページの非表示をすることで閲覧者にまだ見せたくないページを非表示にすることが可能です。
今回は例としてレポートの「全体」のページを非表示にします。

「ページ > 表示モードで現在のページを非表示にする」をクリック。

表示モードに戻すと左側から「全体」のページが消えているのがわかります。

少し使いづらい点としては、編集モードにすると左側の目次から非表示にしたページが消えてしまう点があります。非表示にしたページを編集する際は、上部のメニューの中の「ズーム」の隣にある「ページの管理」から移動する必要があります。

03まとめ
レポートの共有設定・公開設定と番外編としてページの非表示方法を紹介しました。
Looker Studioでは、レポートの共有範囲を柔軟に設定でき、安全に情報を共有することが可能です。レポートの共有設定としては「制限付き」で追加されたユーザーのみが見れるのが安全な設定と言え、弊社でも使用している設定になります。ただ多人数への共有が必要な場合は限定公開で閲覧者を指定するのも選択肢としては良いと思います。
レポートの公開設定に関しては使用必須といったものではありませんが、修正作業が1つのレポートで一貫して行えるためとても気が利いた良い機能だと個人的には感じています。
ぜひこの記事をご覧になって活用していただけると幸いです。
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